リビングデッド出没情報

リビングデッドとは

リビングデッドは、ネクロマンサーによって科学処理を施された動く死体で、都認定の要排除対象となっております。公共機関から「リビングデッド出没警報」が発表された場合は、都内にこのリビングデッドが出没し、身体や財産の危険が増大した状態を意味します。注意しましょう!

リビングデッドの使役者たるネクロマンサーは、「Necromantic Tactics」(略称NECROTAC)と呼ばれる戦術のために開発された、死者を生き返らせる技術、ネクロマンシー(死霊術)を駆使します。

死体に死霊(レムレース)を注入し、脳と心臓を再び動かし、血液も循環させ、筋肉を再活性させたリビングデッドを自在に操り、目的に合わせて使役するのがネクロマンシーという技術の基本的な原理です。

ネクロマンシーの技術が高ければ、人間となかなか見わけのつかないリビングデッドを創り出すことも可能であり、高度な技術を有するネクロマンサーは一度に複数のリビングデッドを、かなりの遠距離から操縦することも出来ます。

リビングデッドは、脳を破壊しない限り動き続け、スパイ活動やテロ行為などの犯罪に利用され、都民の安全を脅かします。

リビングデッドは蘇生された当初は感情を有することもありますが、感情の劣化は防ぐことができず、早くて1時間、どれだけ労力を濯いでも2週間で感情が消えてしまうと言われています。ただし、感覚が劣化しても、生命を感知する能力は逆に向上する傾向にあり、光学迷彩を含む、既存のカモフラージュ技術で逃げ切ることは困難です。

リビングデッドは法的に「死体」と規定されず、損傷させても死体損壊等罪に問われることはありませんが、大変危険です!

見かけたら決して近寄らず、迅速に避難のうえ、軍警察等の治安機関に通報してください。

Lo-Fi(低機能)リビングデッド

[画像]Lo-Fiリビングデッドの一例
Lo-Fiリビングデッドの一例

Lo-Fi(低機能)リビングデッド(グール)は、生前の状態を維持するための措置や防腐処理などが施されていない、死体を生き返らせただけのリビングデッドです。

ネクロマンサーなどの指示者によって制御されていますが、指示者がいなくなると、破壊衝動を誘発し、周囲の人間に見境なく襲いかかります。

腐敗が進んだものは筋力繊維等が弱くなり、動作が鈍くなりますが、腐敗が進む前のものは走行も可能です。

Hi-Fi(高機能)リビングデッド

Hi-Fi(高機能)リビングデッドは、ただ生き返らせただけではなく、なんらかの機能や機構が付加されたリビングデッドです。

戦闘用に改造されたものや、人間に擬態するために改造されたものなど、使用目的によって機能や機構が異なります。

一般社会に浸透し、特殊な目的を遂行することも可能で、スパイ行為や、テロ行為などに使用される場合もあります。

人間に擬態しているリビングデッドは、生前の記憶や感覚をもつ場合がありますが、次第に劣化・欠落していきます。

リビングデッドの疑いがある人物に心当たりがございましたら、軍警察等の治安機関に速やかに通報してください。

重武装型リビングデッド

[画像]重武装型リビングデッド TYPE-T
重武装型リビングデッド TYPE-T
[画像]重武装型リビングデッド TYPE-J
重武装型リビングデッド TYPE-J

Hi-Fi(高機能)リビングデッドの一種ですが、戦闘用に特化されたリビングデッドです。

多数の銃火器を装備したものも多く、非常に高い索敵能力や目標追尾能力を有しております。

より広範囲に、より甚大な被害を及ぼす可能性があります。

見かけたら決して近寄らず、迅速に避難してください。

ハイジャンパー

[画像]ハイジャンパー
ハイジャンパー

飛行戦闘型のHi-Fi(高機能)リビングデッドです。

背中に過酸化水素エンジンと可変ウイングを装備、人体では不可能な急制動が可能となっております。

また高磁力ウィップを使用するとの報告がありますので、遭遇の際は速やかに室内に退避することをおすすめします。

ネックハンギング

[画像]ネックハンギング
ネックハンギング

8本腕を持つHi-Fi(高機能)リビングデッドです。

多種多様な銃火器を一斉に操作することができるのが特徴です。

一度見つかれば、その多種多様な攻撃法から逃れることはほぼ不可能ですので、死を覚悟しましょう。

戦車級リビングデッド

[画像]戦車級リビングデッド
戦車級リビングデッド

体長およそ4メートルにもなる、死体と装甲をつなぎ合わせて作ったHi-Fi(高機能)リビングデッドです。

その重量を支えるために太い筋肉質な足が6本生えており、リビングデッドというよりもむしろ多脚戦車に近いといえるでしょう。

主武装はケースレス電気発火式30ミリ連装機関砲と、フルオート40ミリ・グレネードランチャーですが、他にも小型レールガンを背負ったタイプ等が確認されています。

人間では対処が不可能ですので、発見の際は速やかに軍警察のストライダー部隊に通報しましょう。

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