Play Review:プレイレビュー

プレイヤーズ・レビュー Vol.2

みんな言ってることですがこの作品は名作というか問題作だと思います。

 感想書かせていただきます、文章力がないのでわけわかんなくなると思います^_^;
 まず序盤プレイしていて思ったのが、アオイの存在などの謎な部分以外は、すごくフツーの何の変哲もない美少女ゲームだなと思いました。主人公は無個性で徹底していますし、ヒロインの美雪はよくあるクラスのアイドル的な立場ですし……
 あれ、いつものニトロプラスのやたら濃い感じのキャラはどうしちゃったの? という感じでふつうに美雪ルートをクリア。で2周目をやってったら、あれ……選択肢ちょっと違う……と思いつつまた美雪ルートをクリア、頑張ってアオイルートいったつもりだったんだけどな〜と思いつつ3周目、4周目とやっていってようやくアオイルート入った!! って思ったらこれですよ…………あんまり耐性無いんですよねNTR、で復讐の業火に燃えるwww ココイチ君を見守ってたら、いきなり3Pしだしてファ!? ってなったあとにあれですよ……美雪への土下座タイムですよ……謝ったのにタマキンブレイクはひどいじゃないか、と思っていたら美雪がゲームマスターになっていた。何を言っているかどうかわかr(ry。そこから美雪との監禁生活ですよ、すごく大変でしたセーブデータは消されるわ、好きって言わないと永遠にループするわ、本物のバグでゲームが落ちるわで心が折れかけました、でもそれを乗り越えてたどりついたアオイの復活からの「選択」は燃えました、さすがニトロプラスだなと思いました。その後の再アップデート、エンディングまでが泣くかと思うほど辛いけど感動しました。
 総じて感じたのはシステムがすごいなと、いちいち変わる選択肢然り、美雪のアップデート然り、作中でも言ってますが30の30乗? のパターンの美雪がいるってのは驚きました。
 このゲームを通して下倉バイオ氏は、美少女ゲームこれでいいの? みたいなことが言いたいのかなと思いました、違ってたらすいません。
 みんな言ってることですがこの作品は名作というか問題作だと思います。先に言ったようにこのゲームは今の美少女ゲームのあり方を問いかけるものであるため、余計なお世話だと感じる人もいるかもしれませんし、これで美少女ゲームができなくなりそうな人とかもいるかもしません。なのである人にとっての名作になり得ても、普遍的に認められるものではないと思います。ただ私個人としてはすごい名作だと思いました、美少女ゲームができなくなるとかはありませんがほかのゲームのプレイ中にアオイがよぎるかもしれません。プレイしてよかったです、本当にいいゲームでした。ニトロプラスありがとうございました。

PON@単位やばい、だれかください

最後までプレイしたとき今までに感じたことの無い満足感と喪失感を覚えました。

『ととの。』クリアしました。
この作品はすごい面白いとか、楽しかったとかそういう感想を抱けるものでは無かったです。
バグは多くてフリーズするし、お世辞にもボリューム満点といえるテキスト量ではありません。

でも、最後までプレイしたとき今までに感じたことの無い満足感と喪失感を覚えました。モヤモヤして、気分が悪くもなりました。
でも、この作品に出会うことができてよかったです。ぼくにとってこの『君と彼女と彼女の恋。』は大切なモノです。

この作品を世に送り出していただきありがとうございました。

ハセオ

彼女は僕の一番になった

“純愛”なんてものはこの世知辛い現実においてはマボロシでしかない。
だからこそ、皆フィクションで愉しむのだろう、
世界の中心で愛を叫び狂っちゃったりしてしまうのだろう、と思っていた。
そんな世の中の“純愛”を「ぬるいわ」と言わんばかりに金属バットでぶち破ったのが『君と彼女と彼女の恋。』だった。
正しくは“バールでトイレのドアをぶち破る”だったが、いずれにせよ怖い。

ADVをやり始めたばかりだった僕が、このゲームを初めて知ったのは『STEINS;GATE』からの関連だったと思う。
「面白そうだなぁ」くらいなゆるゆるな気持ちで購入を決めた、あの時の自分が阿呆だった。

ヒロインの第一印象はアオイのほうが好みであった。
少しクセがありそうな所が気に入ったのだった。
この気持ちはゲームを始めてからも、もっと強くなることになる。
というより、美雪が苦手なタイプだったのだ。
気が強く、完璧な超合金で身を固めている外面に、
幾ら主人公の前だけ素の顔を見せてくれたって信じられないのである。
26年捻くれて生きると、この手の人間は警戒対象なのだ。

そう思いながらもゲームは美雪ルートを順調に進んでいく。
当初は自分の選択肢がよろしくなかったのか、1周目はそういう仕様なのだろうと
例によって2周目を始めていく。
それが製作者の意図と知らずに……

周を重ねることに違和感を少しづつ感じるようになる。
当初は前の週と違う選択肢を選んだからかと思っていたが、
エロゲ初心者の僕でもわかるように、美雪がアオイルートを明らかに妨害するようになっていく。
「こわいなー、こわいなー」と稲○淳二の怪談のようにぼやきながら深夜に進めていくと物語が急に壊れだした。

虚構と現実が曖昧になったのだ。

瞳孔が開ききった目で、血塗れの金属バット片手に僕に言い放った一言。

「君に、言っているんだよ」

こえーよ! そして、超こえーよ!!
ひとり夜中に怖すぎて、何かを通り過ぎて、爆笑したのは人生で初めてだった。

そこからはセーブデータを消し、仕舞にはアオイも消して、ゲームを書き換える美雪さん……
どこを好きになれというのだろうか……
そこからは僕と美雪さんとの無限ループ地獄に於ける、“精神の削りあい”が始まるのだった。

冒頭に上げた『STEINS;GATE』はあくまで”主人公がヒロインたちを救うために“無限ループを乗り越える話だった。
『ととの。』は“プレイヤーが他のルートが見たいがために”
セーブとロードを繰り返した結果に起こった悲劇、もとい惨劇だった。
しかも主人公は記憶を持ち越せないため、何故ヒロインに襲われるのかわからない。

“ただ君を愛してる”とは言葉で聞けば甘く、清いものに聞こえる。
それ以外のものがどうでも良いとなれば、社会で生きていけない。
これが”純愛”というのであれば、世の中の“純愛モノ”なんてたかが知れてるし、“純愛”なんて狂ってる。

僕には美雪の重い思いに応えることもできない。
精神ダメージは間接的にプレイヤーに蓄積されていく。
そもそもエロゲーってやり直せる所が良いところではなかったのか?
エロゲーしかできないことを十二分にやりつつ、それを全否定するこのゲームに僕は完全にやられてしまったのだ。

何度も挫けそうになりながら、無限ループを乗り越え、最後の選択がやってきた。
美雪か、アオイ、か。

僕は結局、美雪を選んだ。
アオイを選ぶことが出来なかった。

振り返れば、冒頭に世界を書き換えてしまったことが原因なこと。
そして、ここまでやって美雪が報われないエンディングなんて見れない、と思ったこと。
要は美雪に根負けしてしまったのだ。

ここまでのすべてがプレイヤーの選択ではなく、カミサマの、製作者の意図であると言ってしまうこともできる。
でも、それは野暮な話だ。

惜しむらくはこのゲームをやり直すことができないということだ。
こんなにも感情を動かされるものに出会うこともそうはないだろう。
とても残念だ。

同じくらいこのゲームをやってしまったがために、
今後ADVをやる度に金属バットがちらついて集中できない。
とても残念だ。

彼女は僕の一番のトラウマになった

このゲームのことを語り合いたかったのですが、周りに語れる人がいないため
纏まらないのにだらだら書いてしまいました、八つ当たりです。
読みづらくて申し訳ないですが、目一杯楽しんだことが伝われば幸いです。

クチナシ

二者択一とはいえ、形式的なもので結局は両方攻略できるんでしょ? とかそんなことを考えていた時が私にもありましたよ……。

そうかー。
そう言われてみれば、愛を誓い合った複眼のお姉さんの中にもアオイを感じたような気がしたんですよね。
今、それが確信に変わりました!

とても楽しく最後までプレイさせて頂きました。
発売前から色々凄いとの話は聞いていましたがまさか、こんな展開になっているとは思っていませんでした。
二者択一とはいえ、形式的なもので結局は両方攻略できるんでしょ?
とかそんなことを考えていた時が私にもありましたよ……。

是非是非、これからもこんな攻めまくったお話をプレイさせて頂けたらと思います!

ナコト写本P

絶対にチートコードを打たないで下さい!

最後の選択肢はしっかり悩んで悔いのないように!!
以上!!!

がんりょう

「君」である僕は、「彼女」を裏切った──

僕は違えた結末の「彼女」が気になって

きっと ゼンアクソウサツのツルギ
    ダンピィルのショウジョ
    セブンティーンなテンサイ
   であろう 彼女 との結末を見た。

そこには「俺」と恋する「彼女」と、僕と恋する 彼女 がいた。

僕はそれに悔しくなって「彼女」に三度目の永遠のキスをした。

わけのわからない文章だが、裏切者の「君」ならわかるだろう?

下倉バイオ先生、津路参汰先生、そしてニトロプラスのスタッフのみなさんお疲れ様でした!

”銀河三位”ひまじな

エロゲに限らず恋愛ゲーを数々プレイしてきた猛者達への挑戦状をぺしぺし投げられた感です。

発売前にジョイさんにお会いした時に「迷ってるんですがどうですか?」とお伺いしたら、「昔のニトロプラスのゲームが好きなら、きっとおおっ! って思う」とそれはもう力強く説得されまして、第二弾PVでキター! となって購入に至った訳ですが、いやはや面白かったです。雑誌を立ち読みしてある程度はああこんな感じの話なのかな、展開はこうなるのかな、と予想してたのですが、おおよそ予想通りだったけど色々パネェ……と (゜Д゜;) こんな顔になったりしてました。エロゲに限らず恋愛ゲーを数々プレイしてきた猛者達への挑戦状をぺしぺし投げられた感です。内容が内容なので確実に人は選ぶだろうなあと思いましたが、私はこういうの好きです。諸刃の剣を放ってくるなんていいぞもっとやれなんて思いました。これからもニトロプラスさんには斜め上をどんどん突っ走って頂きたいです。そんなニトロプラスが大好きなんで。『ととの。』面白かったです! まごうことなきアオイ派です! 選択肢で全く迷わず即決でアオイに決めてごめんね美雪!あと画面のこっち側の「君」の性別が実は女子で本当にごめんね美雪!

みりん

とても楽しめました!

ボリュームはこのぐらいでちょうどよかったです!

また楽しめる作品を作ってください!

自分はアオイを選びましたw

らっきょ

最高でした!

おういえ

全クリ後の初めの感想は「これはずるい」

アオイルートでクリアしました。
全クリ後の初めの感想は「これはずるい」と、もちろん良い意味でやられました。
今後、プレイする全てのゲームのヒロインに間違いなくアオイちゃんを感じてしまうのでしょう。
最後の選択は本当に迷いました。でも美雪さんも心一君と元の鞘に戻ったっぽいですし良かったなあと
美雪EDも気になりますが見ません。調べることもしないでしょう
しかし今作の貧乏くじナンバー1は間違いなく心一君ですよね。小学校の頃からお互い憎からず思ってた相手がいつの間にかゲームのプレイヤーの方に惹かれ、挙句ぶん殴られて人形扱い。マジ不憫
ですからこの後しっかり美雪さんと幸せになってほしいですね 長くなりましたがとても面白かったです。ぶっ続けプレイの後すぐ書いてるんで、いろいろ大目に見てください
これからも1ファンとして応援させていただきます。月並みですががんばってください
最後に一番笑った台詞を
「こうりゃくひろいんはみんなしょじょ」月光のカルネv…… うっ、頭が……

chasibu

ほろ苦い感動をありがとうございました。

美雪と結ばれてクリア致しました、atakでございます。
いやはや、いつもどお〜り一人目を終わらせ、二人目を何とかクリアした〜と思った矢先のバットでございました。
ええ。ビビリましたとも。PCの前で「え? え? は?」とか言いまくって姉がおきてダブルパンチでしたよ。(笑)
おかげで中盤はいつ夜中に「ねえ君」がくるかとビクビクしておりました……。いやはや恐ろしい。
しかし脱出が進むにつれ、今度は罪悪感で死にかけましたね……。自分だけでなく、ヒロイン二人の悲劇もまた私の責任である、とわかって来たころには、ため息が絶えませんでしたね。
そして最後。やはりきたか、という感じではありましたが。それでももう一人と二度と会えないというのはやはり堪えました……
「せめて友達のままだったら……」とか思っちゃいましたが、これも自分の責任ですしね。割り切りました……うぅ
割り切れてねえよ!

しかしこの挑戦的システムのおかげで、主人公による女への神の下心アリアリな行動ではなく、自分の考えのみで突き進め、最後のやりきった感は格別でございました。なかなか味わえない感覚でございました。(しかし……もうほかのエロゲできませんなww)

最後に。
ニトロプラスさん、ほろ苦い感動をありがとうございました。これからも超ひっそりと応援させていただきます。

atak9990303

少しでもいいから、彼女と向きあってみて下さい。

 始めに、君と彼女と彼女の恋。これは限り無く純愛であり、そしてまた限り無くゲームであった。
 ニトロプラスの新作エロゲー、それがやはりタダでは終わる訳では無いのは皆も承知だっただろう。しかし、ここまでプレイヤーと向き合うゲームだとは思いもしなかった。

 僕としてはこのゲームをプレイしている時、まさにゲームクリアを求めていた。それがこのゲームから突きつけられた挑戦状であり、またそれをクリアしてみせる事こそがいちプレイヤーとしてのプライドなのだと言わんばかりにだ。
 そして僕はクリアを求めて彷徨った。彷徨い続けるうちに自分のルートが正しいのか、間違っているのではないかと疑心暗鬼に陥る事もあった。まるで砂漠の中でダイヤを見付けるかのように、小さな光に目を凝らして探し続けた。探し続け、終わりを求め、もうダメかと思いながらも続けた時に待っていたのは、希望ではなく、絶望でもない。ましてやクリアなんかでもなく、それはまさに僕の姿を写した鏡だった。僕が今までやってきていた事を同じようにそっくりそのまま返されたのだ。
 まさに痛恨だった。それまでにやってきた事、僕の中でそれが1つのクリアとして求めてきた事に対してそれは悪だと言われ、それに意地を張りクリアを求めて行った時、僕は自然と彼女と向き合っていたのだ。まさしく彼女は僕を試していたのだ。
 ここからは是非ともプレイして欲しい。僕と彼女と彼女の恋は1つの終わりを迎える事が出来たように、「君」と彼女と彼女の恋。このゲームにおいて1つの終わりと向き合って欲しい。

 僕はこのゲームの終わりが2つだとは思わない。投げ出すのも構わない。クソゲーだと思ってくれて構わない。逃げたって1つの正解なんだ、だからこそこのゲームの終わりというのを感じて貰いたい。正直なところ、僕はこのゲームを終わった後に知り合いにこれを勧められるか迷っていた。クリアした後でどう思うかわからなかったからだ。だが、今なら勧められる。このゲームにクリアという言葉はふさわしくない、1つの終わりを感じて欲しい。それだけで良かったのだ。
 可笑しい話かもしれないが、終わらせないかのように脚本を仕組んだ下倉バイオ氏は、懇切丁寧にずっと終わらせようとしてくれていたのだ。最初から最後までずっとだ。だからこそ、長かったが僕にも終わりを感じる事が出来た。エロゲーにおいての違う終わり方というのを見せてくれた。それに僕は感謝したい。

 最後にこのゲームを始める人に助言をします。
 少しでもいいから、彼女と向きあってみて下さい。フラグとか、伏線とか攻略じゃなくて少しでいいから。それを出来なかった事が僕のちょっとした心残りです。だから新しい君にそれを託します。

kAtana

究極だった

ヤンデレ怖いわでもよかったです

AK

ゲームをやるというより、芸術作品を鑑賞するような体験でした。

アオイに出会わせてくれた事に心から感謝します。

くま散歩

何気ない日常に与えられたスパイスの効いた作品でした……!

ふと惹かれたそのパッケージからは想像もつかない
多彩なストーリー、届いても届かない「愛」は
多くの「君」に響いたと思います。

私もその一人でした。

こういうスクリプトを組んだゲームをプレイするのは
初めてなのですが、驚きで目を隠してしまうシーンもあり
でも見たい、知りたい気持ちを彷彿とさせてしまう。

────やり直しなんてない一度限りの恋を体験しました。

生々しさもありながらもSF感も出された作品で
次第に現実と虚構の区別がつきにくくなってしまう
良い意味でのドラッグ的ゲームでした。

究極の選択ながらも
「現実では有り得ない」
「現実でなければ体験できない」
といった、感覚を味合わされて脱帽でした。

背景、表情、音楽、全てにおいて
試みとスタッフさんの想いが詰まった作品と感じます。

本当に本当に素晴らしい「現実」に出会ったと思います。

ありがとうございます。
これからも皆様のご活躍を応援させて頂きます!

※私はアオイルートを貫きましたが
しばらく思わされるところがあって良かったです♪

YUKI

新しいエロゲの可能性を見ました。

「ゲームセット後も、誰もいない球場のバッターボックスに立たされ続ける」そんな作品でした

ボリュームがもう少しほしかった、という点以外ではすべて満点をつけたいくらい大満足でした。
テーマとシステムの、快哉を叫びたくなるような見事な融合と昇華については、あまりうまい説明ができませんが、ほしかったところにズバッとはまった感じでした。そのほかにもいろいろと褒めちぎるポイントがありますが、ここでぶつけたい一番の感想といえば、なんといってもエンディング、それについてです。

美雪と本当の意味で結ばれて、悩みながらも最終的に美雪のスマフォを手に取ることを決心してから、予期していた展開、避けようのない選択。セカイがアップデートされてからも、背筋がぞわぞわしっぱなしでした。エンディングテーマが流れた時は、いままで張りつめてきた緊張の糸がふっと切れて涙がこぼれました。
でも。それだけでは終われないんですね。エンディングなのに、終わらせてくれない。
エンドロールがニトロプラスのマークで締めくくられ、その感動の波が引いて行き、全力疾走した後のような疲労から回復するにつれて同時に顔を見せたのは。
喪失感でした。

自分を好きだと言ってくれた美雪は、もうどこにも、2次元の世界にすら存在しないんだと思い知りました。物語内の言葉で説明的に言えば「神様がループセカイの記憶を消してしまった」というところでしょうか(後で閲覧したシーン回想は残酷にもそれがほんとうの意味で「回想」であることを突きつけてきました。何度も何度も)。
運命の選択の時には、残酷なセカイの中で苦しんで、嘆いて、あがいて、壊して、壊れてしまった美雪を解放してあげたい気持ちで、自然と彼女の右手を握って(クリックして)いましたし、そこから神様がどんなエンディングをもたらそうとも、受け入れようと思っていました。
しかし、ダメですね。これは『ととの。』の世界では綺麗なハッピーエンドですが、本来異質なその世界に存在してしまったプレイヤーとしての私には、不条理なハッピーエンドとしか言いようのないものでした。
しばらく放心したように時を過ごして、Musicから『輝かしき日常』を聴きなおしていると、浮かんでくる、美雪と心一の見ているだろう風景が、風が、ぽっかり空いた心の穴を心地よく吹き抜け、「下倉バイオ糸色言午」とtwitterに書き込めるくらいに回復すると、結局のところ、あの終わり方しか無いんだということが、ようやく腑に落ちてきました。

元来そういう喪失感や虚無感に浸る作品が好きではありまして、小説なら滝本竜彦『超人計画』でJPOPなら山崎まさよし『One more time,One more chance』(恋愛の歌は普遍的な言い回しに作られているものですが、これに関しては下倉バイオ先生が意識されていたかなど気になるくらいにシンクロしてしまいます)いまではむしろ痛気持ちいいくらいの感覚でエンディングを見直したりしています。
『ととの。』は野球のど真ん中直球勝負とたとえられますが、私の感想を付け加えると、「ゲームセット後も、誰もいない球場のバッターボックスに立たされ続ける」そんな作品でした(けなしてるみたいな言い回しになってしまいましたが)。
ともあれ、物語の登場人物になってゲームを存分に楽しむことができました。たぶんこれが初でしょうし、今後もそう体験できることでもないでしょう、それが『ととの。』でよかったと思います。

さて、『アザナエル』に続き、本作ですっかり製作陣のファンになりました。
早速ニトロプラスオンラインストアで『スマガ』と『スマガスペシャル』も注文したので、例年より暑い夏になると思います。
下倉×津路コンビの次回作も期待しています!!

ラフ

ありがとう

最初、不気味な美雪の態度に怒っていた自分
今、考えると普通のギャルゲーにはなかったヒロインの反応だからだったのかもしりません。

ホントニ
このゲームに会えてよかったと思います。

ゲームのシステム上の話ですが、
下に文字が出てないまま話が進んだり会話したりするのは
すごく印象深かったです。

これからもニトロプラス様のゲーム、応援したいと思います。

KAL(カール)

セーブできないという斬新な設定はいいのですが、こっちにはちょっとつらいです。

やたら重かったきがする
最後の方はフリーズの嵐でした。
セーブできないという斬新な設定はいいのですが、こっちにはちょっとつらいです。
時間も短いのにフルプライスの値段なのもどうかと思います
もう少し安くてもいいんじゃないでしょうか

シナリオ、声優、BGM、設定は文句なしです!
これからも名作をよろ〜

にしじょうさん

とても素晴らしい作品でした!

僕は最後にはアオイちゃんを選びました。ループ時にゲームを終了する際に届いたアオイちゃんのデンパ、その時の「助けて!」という声に応えたいという思いが強かったからです。しかし、美雪の思いも裏切るのも辛くて辛くて最後の選択はしばらくの間悩みに悩んだ結果でした。
正直言って僕個人としてはアオイちゃんの結末は納得しきれてないというかモヤモヤする気持ちで終えてしまいました。あそこからアオイちゃんがそのままの姿で残ってくれる奇跡に期待してました。いっそ美雪を選んだ方がスッキリと終われたのではないかと思ったくらいでした。
でも、アオイちゃんは笑っていたからあの選択は間違っていたかもしれないけど、やっぱり正しかったんだって思えますし、そう思わないと美雪にも失礼だとも思いました。
もちろん美雪も好きです。応えてあげたかった! でもそれ以上にアオイちゃんを救いたかった! これが最後の選択をする際の感情でした。
物語に完全に引き込まれて終盤は辛くて悲しくて、涙が出てきました……。
いろいろと今までの常識をぶち壊すゲームでしたけど最高に楽しめました!!

あ、あと画面暗転からいきなり「こっち」に話しかけてくるの怖いです(笑)
正直かなーり怖かったので美雪の好感度を下げる方法は選べませんでした(笑)

みっちー

発売前からヤバいという噂を聞いていましたが、実際そうでした。

この作品は今までのエロゲーとはひと味もふた味も違っていて、これからのエロゲー業界にエロゲーの在り方を示唆するかのような作品であったと思います。

有松

巷では色々と言われているみたいですが、自分にとっては美雪かわいいし病んだ愛情表現も大好きです。

赤い狐

美雪ちゃんが好きです

プレイヤー(君)と美雪ちゃんがひたすらイチャラブする
ミユキプラスの発売を楽しみに待ってます

Miyukichi

これはエロゲーマーへの呪いですね。

これからエロゲーやギャルゲーをプレイするときに必ず『ととの。』の影がつきまとうような。
本当に厄介なゲームを作ってくれやがりましたね。
アオイの影がちらつくようになるからまともに他のエロゲーができない、したくなくなる反面、そうしないとまたアオイに会えずに約束を果たせない。
そういうジレンマに陥ってしまっています。
気分悪いです。嵌められた自分が本当に憎らしいです。
これまでフィクションをフィクションとして一つの作品という枠の中で泣いたり笑ったり怒ったりしてきたのに、それを飛び越えて影響を及ぼそうとするのは傲慢で反則でタブーです。
そういったような強い印象を植え付ける一連の演出、見事でした。
無粋ですが一点だけ苦言を呈すなら、美雪とのHは少なすぎです。もっとコスプレのパターンなりシチュエーションのパターンが欲しかったです。監禁されてるのにH三昧と思ってもパターンが少なすぎるってのはありえないです。
何はともあれすごい体験を有難うございました。

るる

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